今、自分にできること

東京パラリンピックを目指すパラスイマー 富田宇宙のブログです。アスリート生活を綴ってます。

大学合同合宿!2日目

◆2日目
1日目の疲労が凄まじく、体が痛くてあまり眠れませんでした。
寄って朝から既に結構嫌な予感がしていました…
しかも、「よし、富田さんは今朝から middle でいこう!」ということになり…

冥界へ旅立ちました。

少し説明すると、shortは短距離をダッシュして長めに休むようなメニュー、middleは長距離をぎりぎりのインターバルで延々泳ぐ練習、といった感じです。
つまり、shortは自分の努力感次第で頑張ればよいので、タイムが悪くてもメニューがこなせない、ということはありませんし、遅くても周りの選手には影響ありません。
しかし、middleの場合は、バテて遅くなるとインターバルを超過してしまうのでメニューをこなせなくなり、同じコースで練習する他の選手に迷惑をかけることになってしまいます。
つまり自分の限界が試されるんですね。
しかもその日のメニューは2時間で7500m程度。
普段は多くても6000m弱なので、練習ペースが速く、距離も長いということです。
普通に考えれば、まあ、 無理 ですね!

始まる前からかなり挫けそうでしたが、「いける、いける、…」とひたすら呪文を唱えながら入水しました。
入水してから先、練習が終わるまでのことは正直あまり記憶がありません。笑
とにかく50m×10キックの55サークルと、100m×4 3セット スイムの1:20サークルが辛かったです。
スイムはなんとか回りましたが、キックはもはやサークルアウトしつつ、強引についていった感じでした。
お邪魔になってごめんなさい…

でも全然無理かと思った割には、それだけの被害で済んだので、自分は自分で思う以上に耐えられる力を持っている、と発見できた練習でした!

午後はポイント練習。
ポイント練習というのは、自分に設定された制限タイムに対してそれをどれだけ上回れるかで1本泳ぐごとにポイントが加算されていき、合計が課題のポイントを超えれば終了、というものです。

まずはポイント練習の前に例によってウォームアップです。
やはり精一杯ですが、4回目ともなると、少し慣れてきました。
ここはうまく疲れないようにこなせたと思います。

そしてメインのポイント練習へ。
今回は25mのスタートダッシュ。私の制限タイムは12.96。
最高得点は12.6以下で10点、そこから制限タイムまで徐々に7点、5点、制限タイム以上で2点となります。
合計のクリアポイントは50点です。
つまり、最短で10点×5本、最長で2点×25本です。

結果から言えば、私は8本でした。

1本目…12.3!10点!
から始まり、10点、10点、7点、7点…
と得点を重ねていったのですが…
タイムを聞き逃したりもし…
途中から自分の点数を把握できなくなり…

気が付いたらマネージャーさんから終了を告げられていました…

全体的には大体12.3から13.0ぐらいまでだんだんバテていった感じです。
少し真面目な話をすると、pullのプッシュ(手の掻きで押し切るところ)が特に弱まっていく感覚がありました。
今後強化が必要なポイントです。

ポイント練習はゲーム性があり、学生さんたちは大盛り上がりでした。
泳ぐ組み分けも近いレベルの人が並べられているようで、レースに近い緊張感で切磋琢磨できる非常にレベルの高い練習ができているなあ、と感じました。
ブラインドの場合隣が見えないので自分との闘いですが、周りの選手たちの勢いは私にとっても力になったと思います。
こういう練習が一番楽しいし、レベルアップにも直結します。

普段の個人練習では絶対に味わえないので、大変貴重な経験でした!

ラスト、3日目に続きます!