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東京パラリンピックを目指すパラスイマー 富田宇宙のブログです。アスリート生活を綴ってます。

水着破れちゃいました! -東京都障害者スポーツ大会-

5月28日、東京都障害者スポーツ大会に出場しました。
この試合は健常者で言うところの国体である「全国障害者スポーツ大会」の予選に当たる、東京都主催の大会です。
そのため、普段の日本身体障害者水泳連盟が行う試合とは違い、記録は国際パラリンピック協会の公認にはなりません。
クラス分けもオリジナルで、かなり細かくクラス分けされています。
会場も公認プールではなく、東京都の障害者スポーツセンターです。

 

この施設、東京都在住の障害者が無料で使えるスポーツ施設で、プール以外にもグラウンド、体育館、トレーニングジム、会議室などがあり、さまざまな障害者スポーツに取り組める場となっています。
私も以前は練習に利用していた時期もありました。
ただ、ウォーキングの方に合わせている関係か水温が高く、浅くて、飛び込み台も滑りやすいので、競技の練習には少し辛いプールです。もちろん、無料で使わせていただけるので非常に便利でありがたい施設であることは間違いありません^^

今回はこのプールで全国大会の予選!!ということですが。。。
東京都の選考基準がなかなか複雑なんです。

障害者の試合というのは障害別に細かく分けられるため、全障害区分の全選手を出そうとするとすごい人数になっちゃいます。
例えば25m自由形一つとっても区分は10個以上あるので、25m自由形男女だけで20人以上金メダルなわけですね。
そのため「優勝すれば代表!」というわけにはいきません。水泳だけですごい人数になっちゃいますので。

東京都では全国大会の大会記録を基準として、その記録の突破率が高い選手から順に選考されます。
自分の出場した種目の大会記録よりどれだけ速いか、という勝負ですね。結構厳しいですね!!
もちろん、突破できた選手が少ない場合は、大会記録により近いタイムで泳いだ選手、ということになりますが。

ここまで厳しい原因は、東京都の選手層の厚さにあると思われます。
東京都はダントツ選手が多いので、都大会で優勝すれば全国大会での優勝はほぼ確実です。
そのため、ただ優勝するだけではなく、全国大会で大会新記録を打ち立てられそうな選手を選考したい!という理由。
・・・と思われます笑

さらにそれに加え、もう一つ大変重要な選考基準が。
それが今年から採用された「2年連続はだめ!」という基準。
これは、新しい選手にも積極的に機会を与えたい、ということから、同じ選手がずっとで続けることを防ぐための処置と思われます。
昨年までは、「1●回連続出場です!!」という選手もいたのですが、今回から封印ということです。

・・・ちなみに。
私、昨年出ちゃいましたので。。。

実は今回、出場資格はもとよりないのです!
なんじゃそりゃ。

 

 

・・・そんな背景のもと、試合は試合!ということで無理くり気合いを入れて臨んだわけですが。
特筆すべきハプニングに見舞われました。

25m自由形の召集所にて。
股関節を伸ばそうと力士よろしくシコを踏みました。

 

シコ、ふんじゃったんです。

 

バチンッ・・・

ん?・・・

あれ・・・??(なんだか股間が涼しい・・・)

水着、破れちゃいました!!!!

しかも前!!!!!!

 

ただ、幸い水着の上にジャージを着ていたため、事件にならずに済みました。。。。
間一髪です。本当によかったー。

すぐ更衣室へ駆け込み、予備の水着(練習用)を履いて出場しました。

 

さらに驚いたことに、その破れた水着(M社のものなのですが)数日後、私の友人も練習中に全く同じ箇所(左足のつけねから前部)が破れました。
その友人もたまたまプールに他の人がいなかったので助かったということでしたが、なかなかスリリングな仕様(?)です笑


もちろん、他にはそういう話は聞いていませんし、ショップの人も驚いていたくらいなので、欠陥ではないだろうということは言っておきます。念のため。
ちなみに、私も彼も敗れた水着は処分してしまったのですが、ショップに持っていけば修理(実際は交換?)してもらえるそうです。
今回は損してしまいましたが、次回は是非持っていこうと思います!!

って破れないのが一番なんですけど。

■結果
・25m自由形
第1位
13秒21 東京都新記録
・50m自由形
第1位
28秒44


ハプニングで心が鍛えられた試合でした!


以上、富田宇宙でした!

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